大学を中退した場合、どのように就活をすればよいか知っていますか?
大学中退の学歴を持つ方、就職活動や履歴書の書き方に悩んでいませんか?
自分はどの枠で就職活動を行ったらいいのか。新卒なのか、第二新卒なのか、はたまた中途採用なのか。
また、大学中退でも取ってもらえる企業はあるのか、取得しておいた方が良い資格などはあるのか等、このご時世ほとんどの人が大学を卒業している分、自分に学歴がないと少々焦りますよね。
今回の『大学中退の就職活動』は、上場企業の人事担当者の方にお話を伺いました。
この記事の内容
今記事の対象者は「大学を中退した」方です。
大学中退の「最終学歴」と「就活枠」、「就活の方法」や「大学中退者でも応募資格のある職業」について解説いたします。
また採用の合否を左右する「履歴書の書き方」「面接での答え方」についてもお話するので、この記事を読み終えた頃には、就職活動に対する不安がかなり軽減されますよ!
今日は、大学中退した方向けに、どのような方法で就活を行えばいいか、就活での注意点など、私の実体験を踏まえてご紹介します。
「大学中退者」はどのような扱いになるのか
ただし履歴書やエントリーシート、WEBの求人サイトなどに自分の経歴を記載する場合は、高校卒業以降の学歴を空白にするのではなく、大学に入学し、そして中退をしたことを記載した方が良いです。
何故なら、大学に行っていない事にしてしまうと、大学に通っていたはずの時間を空白にしなければなりません。なんらかのごまかしで、別の経歴を書いてもすぐにバレます。
また言うまでもありませんが、経歴詐称は犯罪です。
採用担当の目線で見ても良い印象は受けませんし、後から経歴を詐称していたと分かれば、処罰をされる場合もあります。
履歴書に『大卒中退』と記入
中退の理由なども書いた方がよいのでしょうか?
ご想像の通り、大学中退と履歴書に書いてあると、「なんで大学を中退したんですか?」と言う質問は100%聞かれます。
ですが、大学中退と記載していても書類が通過すると言うことは、最低限の採用基準を満たしていると言うこと。何故大学を中退したかの理由をはっりきと説明できれば、さほど問題ではありません。
大学を中退した理由を履歴書に長々書いている方も稀に見ますが、採用担当1日に何件も履歴書をチェックするので、一人ひとりの履歴書を読むのにそこまで時間をかけません。
「中退は採用しない」と決めている企業はどんな理由を書いたとしても、書類で落とされてしまいますし、そうでない企業はそこまで中退を気にしません。
書類選考は、会社が決めている基準に対してあくまでも機械的に行われますので、出来るだけ簡潔に書くことをお勧めします。
大学中退者は「中途枠」で応募する
大学中退も他の大学生と同様『新卒』になるんですか?
え?就職経験がないのに、新卒じゃないの?と思った方。
世の中そんなに甘くありません。
社会経験、職種経験がある人たちのなかに混ざって、中途採用向けの転職サイトから応募するのが一般的です。
「大学中退者」の就活の方法
しかし大学を卒業していないと採用してくれない企業も数多くあるので、求人を見る際は応募資格の部分を注意して見ましょう
私自身、応募資格に『大学卒業』と記載のある求人に応募した経験が何度もありますが、基本的には書類が通りません。
ですが、大学卒業が応募資格になっていない求人もたくさんあるので、求人検索する場合には「学歴不問」と記載のある求人に目をつけましょう。
どのような方法で就活を行えばいいか
学歴がない分、評価対象の代わりとなるのが、やる気や、仕事に対する思い、ポテンシャルです。
自分は何者で、何ができて、なんのために頑張りたいかを明確に説明できるようになるのが何よりも大切。
その上で、いくつかのWEB求人サイトに登録して見ましょう。(リクナビNEXT、マイナビ転職、はたらいく等がいいですね)
最近は、「スカウト」と言う機能があり、サイト上に自分の履歴書やアピールポイントなどを登録しておくことで、求人募集をしている企業からメッセージが届くこともあります。
この「スカウト」機能から、メッセージをくれる企業は、いわゆる学歴がなくても、やる気があれば採用してくれる企業なので、メッセージが届く企業からは採用されやすいでしょう。
「大学中退者」におすすめの職種・業種
大学中退者でも採用されやすい仕事
- 営業職
- 販売職
- 接客業
- 製造業
また、求人票に「やる気重視!」「ポテンシャル採用!」などと記載のある仕事は、学歴よりも、人材のポテンシャルを重視します。
意外と多いので、調べてみましょう。
大学中退者が採用されにくい仕事
- 大手メーカー
- 金融系
- 広告代理店
- 航空業界
- 大学卒出ないと取れない資格が必要な職種
大学中退でも、そう行った企業に務めたい!と思っている方は、まず、採用されやすいベンチャー企業などに就職し、そこで実績を作ってから転職活動を行った方が、確率が高いでしょう。
大学中退者におすすめの資格
無いよりはマシなのは言うまでもありませんが、なによりも経験が大事です
大学中退者が、就職をする為のオススメの資格というのは特にありませんが、自分の就きたい仕事によっては、必要となってくるでしょう。
例えば、経理の仕事がしたいなら簿記検定を取る。
また、TOEICで800点以上持っていれば、どの業界においても就職活動のプラスに働いてくれるので、就職確率をあげたい場合は、英語の勉強が一番です。
大学中退者の面接対策
言い訳を用意しておいた方がいいんでしょうか?
私の場合は、「一度教員を志して大学進学を決めましたが、途中でアルバイトが楽しくなってしまい、学校よりも働くことを取ってしまいました。」と正直に説明しました。
「母が病気で...」「家庭の事情で行けなくなって...」など、事実であれば良いのですが、そうでない場合にあからさまなごまかしをすると、面接官に突っ込んで聞かれてしまい、ボロが出ます。
何よりも大切なのは、この先どうしたいかを明確にアピールできること。
この会社に公募した理由
就職した先に自分が目指すもの
自分が努力できる人間であることとその根拠
やはり、「長続きしないタイプなのではないか」「すぐに気が変わるのではないか」と継続力に不安をもつ採用担当は多いです。
しかしながら、上記でも説明させて頂いている通り、大学中退の経歴を持っていても書類を通す企業は、学歴以外の部分を重要視して見ています。
あなたの、ポテンシャルややる気をいかにアピールできるかが、採用に繋がる鍵と言えるでしょう。