「やりたい仕事がない」「やりたい仕事が分からない」時、どうすれば見つけられるか知っていますか?
「やりたい仕事って何?」と聞かれても、やりたい仕事が何なのか、何を目指すべきなのか、自分自身でも分からなくなることってありますよね。
私自身、長い間フリーター生活していて、いざ就職しようと考えた時に、「自分が何がやりたいのか」なんて分かりませんでした。
ただ漠然と「コタツから1歩も出ることなく、バリバリ働けたらな・・・」と考えていましたが、そんな仕事はなく(あるのかもしれませんが)、色んな職業の面接に行き、なんとなく就職しました。
もし当時の私のように『自分のやりたい仕事がわからない』とか『やりたい仕事がない』と言う方は、今回提案する方法を使ってみて下さい。きっと就活の仕事選びの指針になることと思います。
今回の記事は、企業の採用担当者の方にお話を伺いました。
この記事の内容
今記事の対象者は「自分のやりたい仕事が分からない・やりたい仕事がない」という既卒の方です。
「自分のやりたい仕事を見つける方法」や「やりたい仕事がない現状を打破する方法」についてご紹介させていただきます。
自分の就きたい仕事が分からない
私は某上場企業で採用広報に携わっておりますが、自社の従業員でも、自分のやりたい仕事をはっきりと答えられる人は少ないと感じています。
また、私自身もそういった時期がありました。
やりたい仕事が「分からない」のではなく「知らない」
私は、仕事柄か「やりたい仕事が分からない」「やりたい仕事が分からなくなった」などの相談をよく受けます。
そんな中、やりたい仕事が分からない方々にひとつ共通点としてあげられるのが、社会人経験が少なかったり、今まで極端にひとつの仕事だけでキャリアを積まれてこられた方々です。
つまり、「分からない」のではなく「知らない」のです。
具体的に言うと、業界や職種に対しての引き出しが少ないと言えるでしょう。
なんて偉そうなことを書いてはいますが、冒頭でお伝えした通り、私自身も自分のやりたい仕事やキャリアについて悩んだ経験がありました。
そんな時、どのように頭を整理すれば「やりたい仕事」に近づけるのか、当時の上司が教えてくれた内容と、私の実体験を踏まえながら、お伝えしていきます。
やりたい仕事を見つける方法
step
1やりたい仕事を定義する
やりたい仕事が見つからない原因は人それぞれです。
何故かと言うと、そもそも人によって「やりたい仕事」の定義が違うからです。
やりたい仕事が「得意なこと」を指すのか、「好きなこと」を指すのか、どちらでもなく「お金が稼げること」を指すのか、人によって様々です。
まずは、自分が「やりたい仕事」と感じるものが、下記のどれに近いか考えてみましょう。
もちろん、例のなかに含まれていない内容を追記しても構いません。
自分がやりたい仕事と感じること
- 好きなこと
- 得意なこと
- 楽なこと
- やりがいのあること
- 勉強や成長に繋がること
- お金が稼げること
- 自慢できること
ランキングができたら、ご自身で選んだ上位2つだけを意識して、この後の記事を呼んでください。
step
2あなたの「やりたい」を具体化
上記であなた自身の「やりたい仕事」に近しいものにランキングをつけていただきました。
その上位2つの項目を具体的にさせてみましょう。
例えば、「好きなこと」を選んだ方であれば、自分の好きなことはなんだったか。
「お金が稼げること」と選んだ方であれば、どのくらい稼げは満足のラインに乗るのかを考えてみましょう。
〈例〉
「好きなこと」 ⇨ 本や漫画を読むこと
「お金が稼げること」 ⇨ 月収で30万円くらい
step
32つの「やりたい」に近い仕事をリサーチ
次に、世の中にどのような仕事があるかリサーチをしましょう。
先ほども、記載させて頂きましたが「やりたい仕事が分からない」のではなくて、どんな仕事があるかを「知らない」といった方がほとんどです。
お手元のスマホを開けば何千何万といった求人が公開されています。
業界、職種だけでも数えきれないでしょう。
求人サイトを開き、あえて地域や条件などを絞らずに色々な仕事を見てみることで、あなたの頭の中にある「仕事」の引き出しを増やしましょう。
実際に、私は今の会社に広報担当として入社しておりますが、転職する半年前まで世の中に広報の担当が企業にいることを認識しておりませんでした。
よく考えれば、広報担当の方って会社のPRの際にメディアに露出されたり、どちらかといえば目立つ仕事だと思うのですが、視野の狭かった私は気づくことができませんでした。
採用業務に携わるようになった今でさえ、初めて知る仕事や業界はたくさんあるのです。
step
4求人票とあなたの「やりたい」を掛け合わせましょう
上記で選んでいただいた、2つの「やりたい」と世の中の求人票を照らし合わせてみましょう。
例で取り上げた「本や漫画を読むこと」にフォーカスするのであれば、本にや漫画に関わる仕事はたくさんあります。
ライター、出版社、本屋、電子書籍関係、漫画サイト・・・
など、限りないのです。
私の友人でゲームクリエイターを仕事にしている人がいます。
しかし友人は、ゲームそのものが好きでクリエイターになったのではなく、元々はアニメが好きで「自分の好きなアニメをゲーム化してみたい!」と言う思いから、ゲーム業界に入ったと言うのです。
それも、大学院までは心理学の勉強をしていました。
このように、自分の興味や好きなことから連想できる仕事は世の中にはたくさん転がっています。
あなたの気づきと、気がついた時の行動力が、きっと今の状況を解決してくれるに違いありません。
就きたい仕事があっても無理な場合
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?
やりたい仕事が見つかっても、年齢制限や経歴制限などが理由で、どう頑張っても無理な場合はあるでしょう。
そんな時は「自分がやりたい仕事と感じること」のランキングを1つ下げてみましょう。
大抵の方が最初に定義する「やりたい仕事」は「希望」であり、良く言えば「目標」悪く言えば「現実的でない」可能性があります。
しかしその定義を一つ落とすことで「自分がこなせる仕事」であったり、「我慢できる仕事」であったりと「現実的」なものに変わります。
「知らない」を解消しても、やりたい仕事がない場合
上記に記載させていただいた方法を行ってもやりたい仕事に出会えない場合は、色々な求人に応募してみると良いでしょう。
応募する前から「この仕事微妙だな...」と一歩引いてしまうのではなく、とにかく応募をして、面接に行き、話を聞いてみることも大切です。
新卒採用に携わっていて感じるのが、入社前にやりたい仕事がはっきりしすぎている人ほど、入社した後に出世できなかったり、退職してしまうケースです。
なぜなら、募集要項と現場配属されてからの仕事内容が全く同じという会社はあまり存在しません。
多少なりと、想像以外の業務に携わる場合がほとんどでしょう。
特に、ベンチャー企業で多いのですが、全く別の部署に異動になったり、初めの数ヶ月はフロントスタッフや営業に回されたりなど、入社後の業務は様々です。
そんな中、頑張って継続している人、また、様々な環境を経験し成長し続ける人材は、意外と自分のやりたいことにこだわりを持っていなかったりもします。
そのほうが、柔軟性が高く企業側からも評価されるのです。
やりたい仕事がないことに引け目を持たないで、何かひとつ挑戦する意識が一番大切だといえます。