面接が決まったけど、礼儀や作法が一切分からない・・・。
コートはどうしたらいいの?何分前に着いたらいいの?ドアのノックは何回?
既卒の面接って、ビジネスマナーを教えてくれる人がいないので不安になりますよね。
マナーのマの字も知らなかったので、直前に煙草を吸ったり、早く着きすぎて会社の前で座り込んだり、友達との待ち合わせ感覚で面接に挑んでいました。
私程ひどい人はさすがにいないと思いますが、当日失敗しないか心配している方も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫。
ビジネスマナーは繰り返しの練習で必ず体得できますし、例え明日に面接が控えてても、この記事を読めば一夜漬けでなんとかなります。
これから一緒に勉強していきましょう!
最後には『企業の人事が好印象を持つ人・悪印象を持つ人』についてお話するので、参考にして下さい。
来社〜受付までの作法・マナー
来社時間は15分前到着がベスト
早めに行くことで心に余裕が生まれ、落ち着いて面接を受けることができます。
但し早く着きすぎるのもNG。面接予定時刻の15分前がベストです。
遅刻する場合は必ず電話で
やむを得ず遅刻する場合は、必ず電話で連絡を入れましょう。まれに「数分だし連絡しなくてもいいか…」と何事もなかったかのようにくる方がいます。
が、どのような理由があろうと『時間に遅れる=相手との約束を破る』ということ。きちんと謝罪することが、社会人としてのマナーです。
また、メールで連絡をする方がいますが、人事担当が面接前に気づくとは限りません。遅れるとわかった時点で、すぐに状況・到着予定時刻を必ず電話で連絡しましょう。
身だしなみ・コートを脱ぐタイミングとたたみ方・傘・携帯電話OFF
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1身だしなみの最終チェック
会場に入る前には身だしなみの最終チェックをして下さい。
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2コートは建物に入る前に脱ぐ
冬の季節の場合、コートを着ている方も多いと思いますが、着たまま入ってはいけません。
建物に入る前に脱ぎ、手に持って入りましょう。
畳み方は、まず内側が表になるよう横に(左右対象になるよう)折って下さい。その後、縦に半分に折り腕にかけるように持って下さい。
帰る時も建物を出てからコートを羽織るようにして下さい。
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3折り畳み傘の使用
豪雨の場合は長い傘の方よいですが、小雨程度なら短い傘でも構いません。急な雨にも対応できるよう、鞄に折りたたみ傘を入れておくと良いですね。
敷地内を濡らさない為にも、水をよく切って、しっかり収納してから建物に入りましょう。会場に傘置きやビニール袋が用意されている場合は利用させてもらいましょう。
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4携帯のOFF
スマホの電源も建物の中に入る前に切っておきましょう。
受付
5分前になったら受付をします。元気よく挨拶してくださいね。
「こんにちは」「お世話になります」と一言入れてから、用件を伝えます。
「こんにちは!本日13時に面接のお約束をしております、○○と申します」
「お世話になります!人事の▲▽様と15時のお約束で参りました、○○と申します」
長々と話す必要はないので、丁寧にハキハキと伝えましょう。
それと、建物の中で社員の方とすれ違った場合の挨拶も忘れずにしましょう。意外と見られていますよ。
ポイント
既卒中途採用の場合、受付が用意されていないことが大半です。
敷地内にいる方に上記例文を話し、採用担当者に取り次いでもらいましょう。インターホンがある場合は、インターホンを利用しましょう。
待合室・控え室の作法・マナー
控え室に通された場合は、入り口に近い下座に座って静かに待ちましょう。(※上座を案内された場合は、そちらに座りましょう。無理に下座に座らなくてもよいです)
呼ばれたらすぐに立ち上がれるよう、浅く腰掛けます。
当然ですが、携帯電話を触る・化粧をするなどの行為は絶対にやめてください。見られたら印象は最悪です。
入室時のマナー
ドアのノックは3回
中の相手から返事がない場合でも、「失礼いたします」と一言言ってから入室しましょう。
入室したらドアの方を向いて静かに閉めますが、面接官にお尻を向けないように注意してください。
用意された椅子の前もしくは横に立ち、先に元気よく挨拶・一礼しましょう。
「○○と申します。本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
お辞儀は丁寧に。角度は35度を目安に、首だけを曲げないように注意してください。
上体を腰から曲げて、体を起こす動作をゆっくりすると落ち着いて見えますよ。
面接官に「どうぞお座りください」と勧められたら、「失礼します」と一言伝えて腰掛けます。鞄は椅子の横か足元に置きます。決して机の上には置かないでください。
先に入室して待っている場合
この時は、椅子の前か横で立っている方がよいでしょう。鞄は椅子の横か足元に置きます。
勧められたら座っていても問題ありませんが、面接官が入室したらすぐに立ち上がれるよう浅く腰掛けます。
どちらの場合でも、必ず『立って挨拶をする』ということは忘れないでくださいね。
面接官が入室したら、「こんにちは」「お世話になります」等、先に挨拶をしましょう。
面接官が椅子の前まで移動したら、「○○と申します。本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」と続けます。
面接官に「どうぞお座りください」と勧められたら、「失礼します」と一言伝えて腰掛けます。
面接中の作法・マナー
椅子の座り方
【男性の場合】
足は肩幅程度に開いてください。それ以上だと偉そうな印象を与えてしまいます。
手は膝の上が定位置です。軽く握っておきましょう。
【女性の場合】
膝やかかとをまっすぐ揃えて座ります。パンツスーツだと、足が開きがちなので気を付けましょう。
両手は太ももの上で重ねます。
面接中の話し方 ハキハキと抑揚をつける
面接中は視線も意識してください。
視線が泳いでいたり、うつむいたまま回答されると自信がない印象を受けます。
面接官が複数の場合は目配りを忘れずに。
「目を合わせるのがどうしても苦手だ」という方は、口元など目に近い位置を意識してみるといいですよ。
名刺は立って受け取る
名刺は必ず立ち上がり、両手で受け取りましょう。その際に「頂戴いたします」とお礼を述べて一礼します。
受け取った名刺は、机の上に置きます。タイミングを見計らい、名刺入れにしまいましょう。
いただいた名刺をしまう為にも、必ず名刺入れは持ち歩いてください。財布や定期入れで代用してはいけません。
退室時の作法・マナー
「本日はお忙しい中、お時間をさいてくださりありがとうございました。」
ドアの前でも「失礼いたします」と一礼して退出します。扉を静かに閉めてください。
最後の最後まで気を抜かないようにしましょう。
人事がマイナス印象を持つ人
面接の最中に、携帯電話が鳴ってしまう事態は最悪です。本来あってはならないことです。
鳴ってしまったら、すぐに「申し訳ありません」と断りを入れ、電源を切ってください。
気にせず話を続ける方がいますが、何度も鳴れば面接官も話に集中できなくなります。
気づいた時点ですぐに謝罪し、電源を切って気持ちも切り替えましょう。
また、やたら髪や顔を触る・貧乏ゆすりをする、という方も要注意です。落ち着きのない印象を与えてしまいます。
面接の成功は、「どれだけきちんと事前準備できたか」にかかっています。
上記の流れが自然にできるようになるまで、何度でも練習しましょう。
心のこもったマナーは必ず相手に届きます。自信をもって面接に臨めるよう頑張ってください。